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特にテーマを決めずに、気ままにコラムを書いています。誤字や間違いもあるかと思いますのでお気軽にご意見ください。
【NO.2】 パチンコ依存症を検証するコラム
このコラムはパチンコ等のギャンブルから抜け出せないパチンコ依存症について検証したいと思います。
私自身もパチスロにはまってしまい、止めるのに苦しんだ経験があります。その経験も踏まえて書きたいと思います。全11回。
第1回 序文 (2002.11.23)
このコラムは、パチンコ依存症がどのようなメカニズムで
起こり、なぜ抜け出すことが難しいかを考え
止めるための工夫を考えて行きたいと思います。
私自身もギャンブル全般が大好きだった時期があり
特にパチスロに魅了された時期がありました。
今では”ギャンブルが大好きな自分”を理解する事で
一切のギャンブルを手に出す事はなくなりました。
限られたお金と時間を有効に活用するためにも
趣味以上にギャンブルにのめり込み事は危険です。
止めたくても止められない感覚はとても不思議な物です。
ちょっとした工夫と知識で確実に依存症から抜け出す事が
出来るはずです。
重度の依存症になると医師からのカウンセリングが
必要なケースもあり人生を台無しにしてしまう事も
あります。
このコラムによってパチンコ依存症について考えてみましょう。
第2回 パチンコ依存症のメカニズム(2002.12.01)
さて、パチンコが何故楽しいかを始めに考えてみましょう。
大当たりした瞬間の喜びでしょうか?
お金が儲かる喜びでしょうか?
始めて3分もしない内に大当たりが
出たりしたときには、最高の気分になるのではないでしょうか?
そしてあのフィーバー音と共に出てくるコイン。
一定のリズムで、電子音と共に溢れ出てくるコイン。
優越感・・・恍惚感・・・充実感・・・とにかく最高です。
そして深みにはまって行くのです。
そもそも、パチンコ依存症は、どのようなメカニズムで
起こっているのでしょうか
大当たりした時、人間の脳に興奮状態にさせる
モルヒネに似た作用をする脳内麻薬が分泌しているのです。
分泌すると強烈な快感を与えます。
しかも人間の体は、この快感に対して、
次第に免疫が出来るといわれてます。
免疫が出来ると、今までと同じやり方では物足りなくなる。
同じ刺激のままででは以前の快感が得られなく訳です。
ある意味では、麻薬中毒の状態で、それがパチンコ中毒なのです。
特に、毎週・毎日等、定期的に行うと習慣化する傾向があり
スケジュール通りに進まない場合に禁断症状が出ます。
これがパチンコ依存症のメカニズムです
第3回 依存症をさらに考察してみる(2002.12.07)
パチンコ依存症は、強い習慣性を持っている症状です。
止めたくても止められないという状態は
相当な意志を持ってしても断ち切るのは難しいでしょう。
以外にも性格によっては、さらに深みにはまる可能性が
高くなりますので、自分の性格と合わせて認識ください。
まず、以外ではありますが、『まじめな方』はご注意ください。
『まじめな方』は、パチンコにも真剣に取り組むので、研究熱心で
極めるまで通い続ける、きちんと通い続けるという傾向があります。
そして『理屈ぽい方』は、パチンコのうんちくを語りたいが故に
どんどん研究し、経験をしたいのでのめり込む傾向があります。
『負けず嫌いな方』は、負けたままは止められない、
勝ったら気分が良くまた行くという悪循環を繰り返します。
『プラス思考の方』は、負けを忘れ、勝ちを強烈に覚えているので
全体として勝っているイメージを持ちやすい。
総論として、もしギャンブルで勝ち続けられるなら
問題はありません。
パチンコ依存症は、借金をしてまでパチンコを続ける。
生活費を抑えてまでパチンコを続ける。
そしてその状況から抜け出したくても抜け出せない状況です。
数字計算の認識が正確でない事が多い場合もあります。
例えば、1万円の元手で3万円を得たとします。
この勝ちを2万円の勝ちと認識出来るか
3万円の勝ちと認識するかで大きく違って来ます。
得たお金−支払ったお金>0
の状態を常に意識することが出来ていない人が危険です。
パチンコに勝って、欲しい物を買う。豪華な食事をする等の
傾向にある方も注意です。
得たお金−支払ったお金−余分に使ったお金>0
に本当になっていますか?
この点は以外にも見逃しがちな点です。
第4回 自分の依存度を認識する(2002.12.15)
さて皆さんのパチンコ依存症の症状はどの程度が
認識しているでしょうか。
以外にも知らぬ内に自分の認識よりも重度の依存症で
あることもあるようです。
まず、質問を一つ。
「あなたは、パチンコで勝っていますか?」
上記の質問に対して、「たぶん勝っている。」
「腕には自信がある。」「素人よりは上手い。」と
考えた方は要注意です。
自分の腕に自信が出てくる事は、パチンコ依存症の
第一歩なのです。
次の質問です。
「あなたは、パチンコの軍資金をどこから調達しますか。」
上記の質問に対して、「おこずかいの範囲」
「月○円以内。」等の回答の方は、まだ大丈夫だと思います。
もし、「食費を以前より安くすませる。」「CDを売った。」など
身の回りの生活を変える事によって、パチンコの費用を
作るようになった場合には、注意してください。
特に、給料日前に以前よりお金に苦しくなっている方
特に注意してください。
この段階を経て、借金が始まる可能性が非常に高い事を
しっかりと認識してください。
最後の質問です。
「あなたは、パチンコで借金をしてますか?」
もしパチンコでの借金があるのあれば
確実に依存症です。
ギャンブルで、借金を返すことはほぼ不可能です。
今すぐ、ギャンブルをやめて、借金を返済するべきです。
知らぬ内に深みはまって行くのもギャンブルの怖さです。
自分の依存度を知ることで、依存症の怖さを認識してください。
ギャンブルも楽しく出来る範囲で抑える事が大切です。
お金は、得する事もあり、損する事もあり(勝つ時もあれば
負ける時もある)始めてギャンブルだと認識して下さい。
必ず誰かが負けて、誰かが勝つのです。
第5回 分かっているけど、止められない。(2002.12.20)
「ここで、連チャンを取れば確実に取り戻せる。」
「朝から、連チャン、10万台を一発当てれば・・・。」
パチンコ人生の中で、特に人を狂わせる要素は大勝ちです。
堅実に、五千円、一万円の勝ちで納得している内は
ギャンブルにのめり込んでも、借金をする可能性は低いのです。
大きな当たり。大金を手にすることで、確実のその人の
お金の回路がおかしくなって行くのです。
一万円なら取り戻せる、三万円なら取り戻せると
自分のお金のキャパシティがどんどん上がって行きます。
しっかり研究をして、毎日通えば、きっとトータルで
勝つことが出来るでしょう。
パチプロという方は、そのように生計を立てているのです。
ベンツ位は購入した方もいると聞きます。
プロの方は決して熱くなりません。
(血の気の多い方でも、お金勘定にかけては間違いなく冷静です。)
研究をして、確実に投資金額を決めて、
回収金額を増やして行くのです。
台の研究、店の研究、自分の研究、運の研究、全てです。
そしてお金を計算しているのです。だからプロなのです。
簡単な計算です。
投資金額<パチンコで取った金額
をいかに増やすことが出来るか?です。
『大勝ち』はボーナスでしかありません。
確率は極めて低いのです。
ところが不思議な事ですが、ツキまくる時があるです。
ツキだけではギャンブルには勝てません。
本気の研究、分析が必要なのです。
研究に没頭して、多くの時間をパチンコに割きますか?
冷静になって、自分の性格を分析してみてください。
第6回 まずは自己分析から(2002.12.28)
パチンコに関することを自己分析してみよう。
投資金額を分析してみよう
投資時間を分析してみよう
上記の分析は、日記みたいな感じで記録をすれば
すぐに実体を掴むことが出来るはずです。
予想以上にお金と時間を投資しているのではないでしょうか?
投資金額は、プラスですか?マイナスですか?
プラスの方は時給換算でどの程度プラスですか?
また、年間の投資額も驚くべき金額になっているのでは
ないでしょうか?
改めて金額を見ることによって冷静になることは出来ましたか?
今度、パチンコ屋に行った時に機会があれば
今までよりペースをゆるめてゆっくり確認しながら
冷静に状況を見てみましょう。
周りの人が熱くなっているのが見えてくるはずです。
では、この状況をどのように改善する事ができるでしょうか。
おすすめは、キャッシュカードやクレジットカードを
持ち歩かない事です。
または、新しい銀行口座を作って最低限のお金だけ
移しておく事も効果的でしょう。
お金を動かすことを簡単には出来ないようにしておく事で
熱くなる事を防止する事が可能です。
今までに、有り金を全てギャンブルにつぎ込んだ事がある方には
絶対におすすめします。
また、パチンコ屋に近づかない事、
何かを研究して熱中出来る趣味を見つける事等も
地味ではありますが効果はあります。
第7回 なぜ通ってしまうのか?(2003.1.4)
パチンコ依存症になりやすいパターンとして
定期的にパチンコに行くことが最大の原因になります。
私も定期的にパチンコに通っていたのですが
止める際にはかなり長期に渡って苦しんだ気がします。
なぜか無性にパチンコがやりたくなるのです。
パチンコには「お金儲け」という要素と、「大当たりしたい」
(大当たりをした時の快感を味わいたい)という要素があります。
特に、大当たりをしたいという要素は、強烈に迫ってくるものです。
やめたいと思った時に、ずっと負け続けていれば嬉しいのですが
時に、とても良い形で勝ててしまうのです。
これが問題なのです。
この勝つ事がある事でまた行きたくなってしまうのです。
パチンコをやめるためには、
まずは、一切パチンコをしないことが大切なのです。
難しいことですが、一切パチンコをしない事です。
パチンコは、人間が興奮するように工夫して作られてます。
電子音・電飾・一定のリズム...
そしてパチンコ店も一流のショービジネスです。
店内放送、店内の音、内装などの雰囲気、照明...
すべてが人間工学に基づいて作成された
やればやるほど習慣になる仕掛けなのです。
第8回 勝って止めない?(2003.1.12)
どうしてもパチンコが止められない方に
究極のパチンコ依存症解消方法があります。
それは、勝って止めない事です。
気分よく、パチンコを終わらないようにする事です。
多分、パチンコを続ける中で、調子のいい時ほど
閉店までいる事は少なく、
ほどなく勝った所で、満足する事も多いのではないでしょうか。
特に、前半で調子よく勝っていて、後半調子が崩れると
その日は、勝ち分をキープするように努めて
早めに切り上げることでしょう。
もちろん、その日は機嫌は良いはずです。
今回、提案するパチンコ依存症解消方法は
負けるまで打ち続けることです。
そして大当たりの興奮に満足しても打ち続けることです。
要するに、帰るときに機嫌を悪くしておく事です。
また、疲労感を持たせることです。
始めのうちは、負けを取り戻すという気持ちが
更なる闘志を奮い立たせるのですが
上記の解消法を繰り返す事により
パチンコに行く事が嫌いになるのです。
ただし、この方法には2点の欠点があります。
・借金をして打ち続ける方には大きなリスクがあること
・運良く、連日大勝利を収めた場合に逆効果であること
しかし、上記の方法でパチンコに行きたい気持ちは
確実に減少します。
第9回 止めた自分を想像してみる(2003.1.19)
パチンコを止めた自分を想像する事が出来ますか?
パチンコに生きがいを感じている方ほど
想像する事は難しい事だと思います。
逆にパチンコをしない方にとって
パチンコのある生活が想像できないという事実を
考えてみてください。
いかがでしょうか。
パチンコは空気と違って生きてゆく上で
必要不可欠な物ではありません。
つまり、パチンコが生活を想像する事は
本来的には誰でも可能なはずなのです。
パチンコ自体は決して悪いことではありません。
パチンコというギャンブルをコントロール出来ない人が
依存症という問題を抱えているのです。
まず、パチンコの無い生活を想像する事から
初めて欲しいのです。
何を得ることが出来るか?
何を失う事になるのか?
自分をコントロールする事ができ、
パチンコを止めることにより失う事が多い方は
パチンコを続ければ良いと思います。
しかしながら、ほとんどの方は
得るものが多いのではないでしょうか。
第10回 ギャンブルが好きですか?(2003.1.25)
「あなたは、ギャンブルが好きですか?」
私は、答えは間違いなく「YES!」です。
だからこそ、私の選択は一切ギャンブルをしない
となりました。
回数を減らすとか、コントロールする事が
不可能なので、止めたのです。
私の場合、中途半端に触ると駄目なのです。
これは、私のケースですので、いろいろとケースが
違うと思いますが、私はこの決断をする事によって
今では、大好きなパチスロを打つことはありません。
コントロールの出来ない人の究極の選択は
やらない事だと思うのです。
止めるためには努力は必要ですが
自分の欲望を小出しに制御するよりは
遙かに楽だと思います。
1年間何とか乗り越える事が出来れば
パチンコなしの生活でも大丈夫になります。
これは、間違いありません。
不思議と打ちたいなぁという気持ちもなくなるのです。
ポイントとしては、時間的なゆとりが出来ますので
新しい趣味を見つけることです。
趣味がお金になるとさらに良いですね。
私の場合は、
バイクに乗りたい→お金が必要→アルバイト頑張る
に時間を集中投下しました。
制御する事が難しいかたは、
完全に足を止めてしまう事を
選択肢に入れてみて下さい。
第11回 あなたは何を失うのですか?(2003.2.1)
ギャンブルを止めてあなたは何を失うのでしょうか?
お金でしょうか?
快楽でしょうか?
興奮感でしょうか?
そうです。何か大切なものを失ってしまう気がするのです。
しかしながら、いざ冷静に考えてみれば
本当に失ってしまうものは僅かなはずです。
むしろ得るものが多いはずです。
それは、時間であり、お金であり、
大切な人との時間であり、心の平穏かも知れません。
私は、ギャンブルが嫌ではなく、むしろ好きなのです。
しかし、コントロールが出来ないのです。
だから、私はギャンブルをしないのです。
私自身は、失ったものよりも得たものが多かったです。
俺は純粋にパチンコ・パチスロが好きなんだ!
という方は、試しに家庭用ゲーム機などの
パチンコ・パチスロをやってみて下さい。
きっと、もっとホールに行きたくなるか、
全然、面白くないかのどちらかだと思います。
それは、やはりギャンブルに依存しているのです。
ギャンブルを止めても失うものは
皆さんの想像以上に少ないものです。
何を失って、何を得ることが出来るか
一度、ゆっくり考えてみることをおすすめします。