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特にテーマを決めずに、気ままにコラムを書いています。誤字や間違いもあるかと思いますのでお気軽にご意見ください。

【NO.15】ケータイビジネス 

2006年当時。ケータイビジネスについて、コラムにまとめてみました。全10回。

第1回 ケータイ市場の広がり(2005.11.6)

今後、ケータイビジネスの幅が、いままで以上に広がりを
見せる事は確実です。

なぜなら。ケータイを積極的に利用する多くのユーザーが
3G(次世代携帯電話)と定額制へと移行する事が確実で
安定的なケータイ市場が確立されるからです。

これまでのケータイビジネスは、メール等の
コミュニケーション手段や通信ポケット量との戦いとなる
コンテンツビジネスの世界です。

小さい画面で少ないデータ量で、ビジネスを実現するためには
限られた範囲でのビジネスしか成り立たちません。

ケータイの通信速度向上と接続料金定額化によって
インターネットがブロードバンド化し定額料金になった時と
同じ現象が、確実にケータイビジネスの世界でも起こる。

第2回 ケータイコンテンツ販売(2005.11.13)

ケータイビジネスの一番大きな市場規模を占めるのが
「ケータイコンテンツ販売」である。

ケータイコンテンツ販売の市場を牽引するのが着信メロディである。

第3世代のケータイ電話や定額制接続により
飛躍的に伸びているのが着うたやゲームコンテンツである。

また今後、電子書籍などは、携帯端末の進化により
利用者も増加し始め、大きな市場になる事が予測される。

携帯電話をパケット料金を気にすることなく接続する事で
手軽に情報アクセスが可能となり
地図情報や乗換え案内など、手軽に情報検索できるサービスも
今後、大きな需要を見込めるコンテンツだと思われる。

GPS等位置情報を絡める事で、ナビゲーション機能としての地図と
連動させた情報提供が可能となり、ケータイコンテンツならではの
有益な情報を提供できる様になる。

 

第3回 ケータイコマース(2005.11.20)

定額制接続により一番市場成長を期待されているカテゴリーが
「ケータイコマース」である。

ケータイコマースには、実際に物を販売する物販系と
航空券等を販売するサービス系、そして証券取引など
手数料を徴収するトランザクション系のモデルがある。

パケット料金を気にすることなく長時間閲覧する事で
今後、ショッピングやオークションのジャンルが飛躍的に伸びる事が予測される。

現在、ケータイコマースは、20代から30代の女性に
人気のあるコンテンツが実績を上げている。

携帯電話が手軽なツールであるため雑誌連動の共同企画を
おこなっている「ちびギャザ」等が人気がある。

いつでもどこでも利用できる特性を生かしたのが
航空券予約など、チケットの予約サービスである。

 

第4回 ケータイマーケティング(2005.11.27)

「ケータイマーケティング」市場も伸び始めている。

コンテンツの表現力が飛躍的に豊かになった事により
より多くの情報を盛り込む事が可能になりWebに近づいた事が要因にあげられる。

また、定額制接続により広告へのクリック率も伸びをみせ
検証サイトなどへの登録も高くなってきている。

接続時間を気にすることなく、コンテンツを利用する事が
可能となった事により、寄り道をする機会も増え必要な情報以外の情報も取り入れる姿勢が
利用者に増えてきた事が大きい。

また、フルブラウザー搭載ケータイの登場によりWebコンテンツとの垣根が低くなり
広告モデル中心のビジネスモデルがケータイの市場にも普及してくる可能性が高くなった。

第5回 ケータイメディア(2005.12.4)

携帯電話の表現力は飛躍的に伸びている。
端末性能の向上、通信環境の向上、制作技術の向上により、
ケータイメディアはリッチコンテンツの時代に進んでいる。

今後は、コンテンツ制作を生業とするビジネスと
コンテンツ配信を生業とする事業が強みをみせる。

3G・定額制の流れに、ケータイメディアを活用するためには
携帯性を重視した形でのメディアミックスが重要になる。

映像から携帯に、紙から携帯に、街の情報から携帯に
あらゆるシーンで繋がってゆく事が大切である。

第6回 1セグメント放送。(2005.12.11)

地上波デジタルのテレビ放送が東名阪で開始され
2011年までにはデジタル放送が始まる。

地上波デジタルの1セグメントはモバイル向けに周波数が振り当てられている。

地上デジタル放送方式では、1つのチャンネルが13の「セグメント」
に分割されており、このセグメントのうち、1つは移動体向け放送に予約されており、
これを1セグメント放送と呼ぶ。

帯域が通常放送の1/4と狭いため、
低解像度・低ビットレートの映像しか伝送できないが、携帯端末の特性を活かした
新たなビジネスを期待されている。

 

第7回 おサイフケータイ(2005.12.18)


おサイフケータイは、iモードのFeliCa対応携帯電話の機能です。
お金やカードなどの機能を、ケータイで持ち歩くことができる。

さらに、ケータイのネットワークを使って
電子マネーの入金も可能で、携帯電話の画面で
チャージ(入金)している残高やポイントの照会、購入履歴の確認も可能である。

さらに、Edy加盟店の店頭では、ケータイをかざすだけで
簡単にEdyでお支払い出来ます。

そして、待望のJR東日本「Suica」のおサイフケータイ版
「モバイルSuica」が2006年1月28日にいよいよスタートします。

「Suica」は既に、JR東日本のキオスクでも利用する事ができ大変便利です。

やはり、お釣りを貰う必要が無いのは買い物の効率を飛躍的に向上させます。

ますますおサイフケータイが便利なインフラとして

普及してゆく事は間違いありません。

「EZ FeliCa」「ボーダフォンライブ! FeliCa」等
各キャリアも、「モバイルSuica」にあわせて
標準搭載機種を増やしてゆく予定である。

第8回 モバイルFeliCa(2005.12.25)

モバイルFeliCaは、今後その情報収納性を生かして
店舗での会員証やポイントカードに活用される事が見込まれる。

個別にカードを発行していたのでは
カードを忘れてしまったり、紛失してしまう事も多い
会員情報やポイント情報をケータイ電話に記録する事で
有効に会員特典を活用してもらう事が可能である。

また、予約機能や支払い機能を活用する事で
モバイルFeliCaの決済機能を有効に活用する事も可能である。

過去の注文履歴など、様々な情報を加えることで
カスタマイズされた個人情報を活用する事が可能になり
きめ細やかなサービスを提供することが出来ます。

 

第9回 番号ポータビリティ(2006.1.1)


2006年11月に導入開始になる「番号ポータビリティ制度」であるが
各携帯電話会社は、顧客の囲い込みが必要になる。

番号がそのままで、他社への機種変更が可能になると
番号が変更できないので、そのキャリアを使うという理由がなくなる。

そのため、ドコモなど長期契約比率の高いキャリアは
自社ユーザーの囲い込みが必要となる。

定額制の料金設定や固定料金の大幅割引など
価格面での競争が激しくなり、結果的に通信料金が
大幅に業界全体として値下げになる事が予想されている。

各社の定額制の流れも、「番号ポータビリティ制度」により
サービス内容と金額の改善がなされることは間違いです。

 

第10回 W-ZERO3スマートフォン(2006.1.8)

2005年度末に、ウィルコムからW-ZERO3という
Windows Mobile 5.0を搭載した端末が発売になった。

PDA市場に盛り上がりを欠いた日本で、W-ZERO3が
どこまで受け止められるかが未知数ではあるが
公衆LANが対応の小型端末は、今後の流れの中で目が離せない。

メール中心の利用方法であれば、添付ファイルも開けるW-ZERO3は
セカンドマシンの小型ノートPCよりも優れているかも知れません。

また、ブラウザーも画面の小ささはあるものの
持ち運びの利便性や立ち上げまでの起動時間を考えれば
今後、市場的に伸びてくる可能性がある。

携帯電話の表現力や機能が増してくると
ケータイビジネスの可能性は、また飛躍的に伸びてゆくのである。

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